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無能なウイルス対策への提案

現代医学の進歩は目覚ましいものがあるが、新型コロナウイルス対策に打つ手がないことが世界中で明らかになりつつあるのを見てもこの進歩は医療技術に偏ったものに思われる。

特に、ウイルス対策に関してはジェンナーの天然痘ワクチンの呪縛から抜け出ることが出来ないようだ。最近公表されたファイザー社の新型コロナウイルスワクチンは被験者の90%超に効果があったとされているが、ワクチンの保存に超低温の温度管理が必要との事。

ワクチンは抗原抗体反応を基本にしており、これまで何度も述べてきたように、ウイルスもこのメカニズムでは簡単に対抗できる抗体を作ってしまうことが考えられるから正に「いたちごっこ」であろう。

人間に関しては大騒動であるが、10年前の宮崎県で発生した口蹄疫は30万頭の牛が殺され、最近では香川県の高病原性鳥インフルエンザで33万羽が殺処分された。豚コレラも同様で、世界中で人間以外の動物は全て殺されてきた。この動物たちは私達のいのちを支えてくれている貴重な存在だが、彼等に対するワクチンの開発が全くなされてこなかったことを考えると人間に対するワクチンの開発は小手先の対症療法の域を出ないと考えてよいだろう。

DNAやRNAのゲノム解析は驚くべき進歩を遂げているにもかかわらず、ゲノム解析の結果から推察すればナノメートル単位のジグソーパズルという気の遠くなるような組み合わせの中から抗体という鋳型を作り出すことは不可能であることを関連の研究者は気が付かないのであろうか。

10年前の口蹄疫に対して竹酢液をプールに入れて牛達を消毒し、牛舎には竹酢液を噴霧することで口蹄疫を抑えることが出来ると当時の宮崎県知事をしていたタレントの東国原氏に提案したが無視され、アフリカのエボラ出血熱に関しても「国境なき医師団」の日本支部長をしていた女性の医者に送ったが試みることもなく送り返されてきた。

ウイルスがDNAやRNAの構造を持っていることを考えれば、これらの構造の基本となっているアミノ酸を変質させることでウイルスの機能を停止させることが出来るのは自明の理であろう。卵白の実験で70~80%のエチルアルコールが卵白を瞬間的に変質させることを明らかにし、有効成分が10%しか含まれていない竹酢液がエチルアルコールと同様の機能を持ち、更に強力な還元機能を備えていることを示した。

高濃度のエチルアルコールは爆発の危険を伴うが、竹酢液はこの心配が全くない上、簡単に揮発してしまわないから効果が持続できる。

それにしても、世界中の政治家たちの無知、無能ぶりには唖然とするしかない。今回の新型コロナウイルスのパンデミックを収束させるには「殺ウイルス」しかないのである。

いのちに対して「やさしさ」と「おもいやり」を持った感性豊かな医者や政治家が一人くらいはいないのだろうか。

 野村隆哉研究所 野村隆哉 2020年11月11日