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懲りずに続ける(Ⅳ)

「竹酢液のはたらき―はじめに」

前回ご紹介したメルクマニュアルから学んだ知識を基に「竹酢液のはたらき」というタイトルで私の主唱で立ち上げた「日本竹炭竹酢液協会」の機関誌「竹炭竹酢液」Vol.2(2000年)に投稿したものを少し長くなるが全文をご紹介し、皆さんのお役にたてば幸甚です。
この文章をまとめた20年前の私の予測は不幸なことに見事に的中してしまいました。これまでも書いておいたように、今日の自然科学の発展は要素還元論に基づいていますが、物系の世界では人間の物欲の充足に大いに貢献したのですが、人系(生命系)の世界ではまさにカオス(混沌)であることが今回の新型コロナウイルスに対する対症療法を唯一無二と信じてきた医学界の混迷ぶりに如実に現れています。
医者や薬を盲目的に信じてきた一般の人々は、政治、行政、財界も含めて更にパニックでしょう。「素人でも分かるように書いてくれ。」というセリフはこれまでいやほど聞かされたが、その言葉を信じて一生懸命噛み砕くように書くと、「科学的裏付けは?」「科学的データ?」と来る。
自分の命に係わることを他人任せにし、努力して知恵を身に着けようとしないのは如何なるものか?

□はじめに
タケの研究を長年やってきたが、最近のようなタケのブームが竹炭・竹酢液の形で出て来るとは夢にも思わなかった。竹酢液のブームも最初はアトピー性皮膚疾患に効果があるようだという話を炭焼きさんから聞いて、実学者としての立場から炭焼き産業の復興に役立つ情報として伝えたことから始まった。医者ではないが、幼い子供が大人の作り出した環境汚染物質のおかげで夜も眠れないくらい苦しんでいるのを見るに忍びないという思いもあったが、安易にステロイド剤を対症療法的に使うだけの医療の在り方にも義憤を感じていたことも大いにあずかっている。怪しげな民間治療薬として使われる危険性は大いにあるが、ステロイド剤の副作用に苦しまなくてもよい新しい治療薬の一つとして関係者が竹酢液に注目し、その薬理効果を専門の立場から研究してくれるきっかけが作れたらという思いで関わることにした。
ステロイド剤の顕著な薬効の陰でその副作用はあまり公にされていないきらいはあるが、アメリカで発行されているメルクマニュアルによると、リバウンドもさることながら、これを服用することによって、食欲増大と脂肪肝形成の副作用があることが示されている。これら二つの副作用が相補的に作用すると肝機能障害が亢進され、最悪の状態になることは誰にでも予測できることである。しかるに、これらの情報は専門分野で隠ぺいされ一般の人々には知らされていない。
とにかく、取っ掛かりを作ったおかげで、現場の医者に少しずつ使って頂けるようになったのは何よりの事であろう。徳島大学薬学部の高石先生たちのグループが竹酢液の薬理学的効果について研究を進めて頂いており、従来の抗ヒスタミン薬と同じ効果のある成分の存在を確認されて頂いているようである。この事については、近い将来確かな結果として世に問われることになるであろう。前置きが長くなったが、私が行ってきた研究を中心として竹酢液について述べさせて頂こう。

(続く)