· 

竹林を有効利用して、新型コロナウイルスから人類を守るための提案

はじめに

3月15日のニュースで、アメリカのトランプ大統領が、新型コロナウイルス対策として400億$、日本円にして4兆円以上の緊急予算を計上するとの報道があった。現状からすると、単なる対症療法にアメリカ国民の税金を使うという全くの無駄を繰り返すことになる。この金を私に使わせてくれたら、新型コロナウイルスを撲滅させるだけでなく、世界的に低迷する一次産業を復活させ、今後ITやAIによって職を失う多くの人々に就労の道を開くと共に、産業連関によって調和のとれた経済が発展する手立てを示すことが出来るのだが、実現不可能な話はさて置いて、今回の表題の提案をさせて頂こうと思う。Facebookで拝見していると、「竹林救援隊」という真面目なグループもあるようで、このグループの具体的な活動の一助にもなればと願う次第である。

我国の竹資源の現状とこの資源を有効に利用した場合の経済効果の試算

モウソウチクの場合、1ha(100m×100m)の竹林は地下茎が伸びて毎年一辺4mずつ広がると言われている。すなわち、1年後には、104×104で、10,816㎡となり、1年で約250坪も面積を増やすことになる。平成13年(1997年)頃の我国の竹林面積は15万haあったから、単純計算すると、現在の竹林面積は約55万ha、23年間で約3.7倍に増えたことになる。1ha当たりの竹材の蓄積量は、乾物重量で平均100t、55万haでは5500万tに達する資源がほとんど利用されていないと考えてよいだろう。この5500万tの竹材を用いて、1ha当たり毎年乾物重量で20tの竹材を伐採し、これを炭に焼くと歩留30%で6tの竹炭が得られるから、55万haから330万tの竹炭が得られる。1㎏当り500円とすると、捕らぬ狸の皮算用であるが、1兆6500億円の産業になる。プラスチック産業におけるプラスチック素材生産額は、約1兆円と言われているが、このプラスチック素材の産業連関によってもたらされる経済効果は、少なく見積もっても20倍に達するであろうから竹炭を有効に使うことで産業連関の環を広げて行けばその経済効果は33兆円となる。更に、竹炭製造過程で副産物として得られる竹酢液は、20tから6tの竹炭を得た残りの14tが燃焼ガスとなって出て来ると考えると、この燃焼ガスから得られる竹酢液の歩留を30%としても、4.2t(4200ℓ)採れる。55万haから231万t(231億ℓ)の竹酢液が生産される。これを精製して商品化する場合、歩留まりを50%とすると約116億ℓになる。この竹酢液を新型コロナウイルスの殺ウイルス薬として500㏄を1000円で売れば、2兆3200億円。竹炭と合わせると3兆9700億円の一次産業が創生されることになる。
新型コロナウイルスのパンデミックによる世界経済の停滞、この対策に対する莫大な金の無駄遣いによるマイナス面を加えれば途方もない経済効果となるばかりでなく、21世紀の地球環境改善のためのパラダイム・シフトに繋がるだろう。

新型コロナウイルスが発してくれた人類への警鐘

今回の新型コロナウイルスのパンデミックのおかげで、これまで人類が現人神(あらひとがみ)として崇め奉ってきた要素還元論を基盤とする自然科学、これを手段として野放図に利用してきた物質文明が生み出した経済システムが如何に脆弱なものであったかを多くの人々は目の当たりにすることになった。これまでFacebookに投稿した中で繰り返し述べてきたように、地球上の全ての生命体は調和の上に成り立ってきた。
しかし、人間という種は、その身体の形態からしても、機能からしても自然界では生き残れない存在であることは明確である。いわば、ミュータントのようなものであるから、生存のための独自の能力を発達させたのであろう。その結果、地球上の全ての生命体の頂点に立ち、全ての生命を支配できると錯覚してしまったようだ。医学、医療の世界でもこれまで対症療法的な手段で、その顕現した成果だけを示して、フレミングによるペニシリンの開発に端を発した抗生物質開発競争では、ペニシリン・ショックのような負の部分は誤魔化すか、隠ぺいしてきたのである。自然科学そのものが“生命、生体は複雑系、多成分系から総合的、統一的に成り立っている”という基本をほとんど無視してきた極めて幼稚な学問であったことを今回のコロナウイルスが教えてくれたのであろう。新型コロナウイルスがL型、S型、CTC、TCC、TCTと自在に変化するタイプのようだが、ウイルスという生命体そのものの本質を理解できていなかったのであろう。医学は、本来、種々の疾病を起こす原因となる細菌やウイルスに対する人の自己免疫力を高め、共生できるものは共生させることで過度な抗原抗体反応が起こらないようにすることが研究の基本であるにもかかわらず 、この分野は全くなおざりにされてきた。しかし、今回の問題を全て医学の責任にするのは大きな間違いである。一般人も自分自身の自己免疫力を高めるために、セサミンやコンドロイチン等のサプリメントに盲目的に頼り、金儲けのための輩に惑わされないで事の本質を見極める努力をする必要がある。私なら、単品のセサミンを摂取する代わりに、ゴマそのものをあらゆる料理に取り入れる工夫をすることの方が合理的であると考える。
同じようにして、複雑系、多成分系から成る新型コロナウイルスに対抗するためには、複雑系、多成分系で対抗するべきではないだろうか。
木酢液、竹酢液はその一つであると考えている。新型コロナウイルスに対して、問題意識を持ち、善意で関わっている多くの人々がSNSを色々な情報、意見、自己存在をアピールするための手段として利用しているようであるが、その多くは評論家であったり、幼稚な質問、コメントが多いのが気になる。医学の専門家が真摯な提案をほとんど掲載しないのも奇妙なことである。SNSは正しく使えば、現代の素晴らしいツールであることを認識して頂きたいと思う。
とにかく、竹林を有効利用することで新型コロナウイルスに対する防護策を講じることが出来ることを自分の事として共有して頂き、少しでも多くの人々に発信する手助けをお願いできたらと思っている。
その内、具体的な行動を起こしてくれるまともな政治家、役人や経済人が現れるかもしれないことを期待するしかないであろう。